台所蛇口(2ハンドル➡レバー式)の交換工事~給湯管の一部引換え作業有り~ 熊本県熊本市東区
【エピソード】
今回、お客様の元々の依頼は『ホームセンターで蛇口を購入して自分で取り付けたいけど、どれが取り付けられるのか見てほしい!』という案件でした。
私たち九州水道修理サービスでは、そういった技術的なアドバイス等も行っている為、一度訪問させていただいて調査をさせて頂きました。
お伺して現状を確認させてもらったら、2つほど大きな問題があることが分かりました!
まず一番最初に気付いたのがお水とお湯の配管の位置が逆だった事です。
今の水道基準では、向かって右側が《お水》・左側が《お湯》の配管でなければなりません。
すべての蛇口がこの基準に沿って製造されている為、配管が逆になっていることで蛇口の種類によっては誤作動(お湯と水がちゃんと調節できない不具合)を起こしたり、蛇口本体が故障を起こしてしまいます。
その為、このように《逆配管》仕様になっているご家庭では、正常な配管の配置に変えるための作業をしなくてはいけません。
その作業の方法は2つあります。
① 逆配管アダプターという器具を蛇口と水道管の間に設置する
メリット・・・比較的に安い費用で設置が可能
デメリット・・・蛇口が全体的に約6cmほど前に出てしまう為、洗い場の使い勝手が悪くなる
② 水道管自体を、部分的に引き換える工事を行う
メリット・・・水道管自体が正しい位置に来るので、耐久・利便性共に向上する
デメリット・・・水道管工事を行う為、費用が増加する
まずは上記内容を分かりやすくお客様にお伝えして、あくまでも ” 蛇口をご自身で交換する ” という趣旨に沿って①の逆配管アダプター設置の方法でご提案を差し上げました。
しかし、ここで2つ目の問題点にぶち当たってしまいました。
その問題点というのが、 ” 給湯管(お湯)側の配管が不適切な施工方法で引き込まれている ” という事でした!
少々専門的な話しになる為、分かりやすく一言で解説させてもらうと ” 本来であれば接続してはいけない方法で、蛇口が取り付けられていた ” という状況でした。
実際のお水側とお湯側の水道管画像がこちら↓↓
基本的に蛇口と水道管を繋ぐ《取付脚》という部品は接続部分がテーパーねじになっている為、水道管の給水側(お水側)も給湯側(お湯側)もテーパーねじでなければなりません。
しかし、上記写真のようにお湯側が接続されていた部分の管は、本来直接接続してはならないフレキ管の袋ナット(平行ねじ)で加工されていました。
【テーパーねじと平行ねじの違い・フレキ管とは?】
テーパーねじとは?
先端が細く、雄ネジ(おねじ)にシールテープ等を巻きつけて、溝を埋めるように組み付けていく構造。
主に給水管と水栓器具(蛇口など)やバルブなどを接続する際に使われる構造となります。
接続する際は、テーパーねじの雄ネジ(おねじ)と雌ネジ(めねじ)同士でなければなりません。
平行ねじとは?
名前通りネジ山部分が平行になっており、先端でゴムパッキンを挟み込んで接続する構造。
主に部品と部品を繋ぎ合せる際などに使われる構造となり、テーパーねじに比べると簡易止水仕様となります。
接続する際は、平行ねじの雄ネジ(おねじ)と雌ネジ(めねじ)同士でなければなりません。
フレキ管とは?
フレキ管(水道用フレキシブル管継手)の主な使用の目的は
① 配管作業の簡略
② 配管の熱膨張を吸収
③ 耐震対策
④ 振動吸収
⑤ 機器の振動などの吸収
になりますが、そのほとんどは①配管作業の簡略として活用されることが多い管材となります。
また、接続部分はゴムパッキンを挟み込んで接続する袋ナット(平行ねじ)となります。
【エピソード~続き~】
上記説明の通り、本来であればお湯側もお水側も共にテーパーねじである必要がありましたが、今回の現場ではお湯側の配管が適切ではありませんでした。
何故このような現象が起きたのかというと、お湯側の配管を後から引き込んだ際、施工を担当した業者が水道の専門知識を有してなかったのが1番の理由だと推測できました。
元々こちらの現場では台所の水道管は ” お水のみ ” の単水栓仕様でした。
その為、屋根にソーラー用の給水装置を取り付けて、台所などでお湯とお水の混合水栓を使用できるように別途工事をされていました。
その時に対応した業者が、しっかりとした水道の専門知識を有していれば、お湯とお水が逆向きに接続されることもなく、またねじ構造の違う配管工事をされることはなかったと思います。
お客様にその旨を、できる限り分かりやすくご説明して ” ご自身で簡単に蛇口を交換できる状態ではない ” ことをお伝えしたところ、今回の作業をご依頼いただくことになりました。
私たち九州水道修理サービスとしても、何とか無駄な出費をさせることなく対応したかったのですが、今回に関しては正規の水道工事を施しておかないと後々で水トラブルが起きる確率が高かったので、②水道管自体を、部分的に引き換える工事を行う対応を取らせていただきました!
【台所蛇口の交換工事 ~施工前~】
エピソードにて前述した通り、お湯とお水が逆になって2ハンドルタイプの蛇口が設置してある状態でした。
更に浄水器も取り付けてあったのですが、こちらについては既に使用していないとの事で『新しい蛇口に交換する際に撤去してほしい。』とのご要望がありましたので、撤去する方向で作業をしていきます。
【台所蛇口の交換工事 ~蛇口の取り外し作業~】
写真は給水管との接続部を拡大させた画像になりますが、前述の通りお湯側の部分が正常に接続されていませんでした。
私たち九州水道修理サービスのような水回りのプロであれば、このような接続がされていても豊富な経験と技術力で対応できますが、水回りに長けていないお客様がご自身で対応するには少々難しい状態でした。
まずは蛇口本体を《取付脚》と呼ばれる部品から取り外していきます。
今回のようなケースでは、お水側の配管のみで蛇口を支えてしまっている取り付け方だったので、お水の管に負荷がかからないように左側から取り外していきます。
無事にお水側の管を取り外せたら、同じようにお湯側の管の《取付脚》から蛇口本体を取り外していきます。
無事に取り外し終えた画像がこちらになりますが、ご覧の通りお湯側の管は固定されていないフレキ管でした。
壁に蛇口を固定する場合は、お湯側とお水側の配管をしっかりと壁固定して、そこに蛇口本体を取り付けなければなりません。
このような状態で使用を続けていれば、ちょっとした衝撃などで水漏れのリスクも出てきますし、何よりもお水側の配管への負荷が強く、折れる危険性がありました!
家の外と中では、水道管がどのように設置されていたか分かる画像がこちらになります。
水回りのプロとしては、見過ごすことの出来ない酷い状況でした。
蛇口本体を無事に外し終えたら、最後に残っていた《取付脚》の撤去作業に入ります。
適切ではない取付方法で蛇口が設置されていたので、給水管の劣化も考えて慎重に取り外していきます。
【台所蛇口の交換工事 ~給湯管の一部引き直し作業~】
無事にすべて取り外せたら、今回は水道管(給湯管)を正しい位置に移設させる為の作業に入ります。
まずは下準備としてタオル等を敷いて養生作業を行います。
すべての蛇口は左側がお湯の管・右側がお水の管となりますので、給水管(お水の管)より左側に給湯管(お湯の管)を通すためのホール加工を行っていきます。
屋内側のホール加工が終わったら、キッチンの裏手(屋外)に移動して屋内で開けた穴と同じ位置にホール加工をしていきます。
ホール加工が終わったら再び屋内に戻り、蛇口の取り付け口部分の加工作業に入ります。
今回はUV対応のカキョウポリ管にて給湯管(お湯の管)を引き直していきますので、専用の《ユニット取り出し》というパーツを壁に固定していきます。
《ユニット取り出し》の固定が終わったら再び屋外に移動して、水道管を繋ぎ合せていきます。
まずはカキョウポリ管を適切な長さに調整してカットしていきます。
今回使用しているカキョウポリ管の特徴としては、ある程度自由に湾曲させる事が出来るので今回のように傾斜がついた壁面にもスマートに設置ができます。
専用の継手で配管同士をつなぎ合せたら、壁に沿って配管ルートを確定させていきます。
配管ルートが確定したら、専用の樹脂バンドでしっかりと壁面に固定していきます。
無事に配管の固定が終わったら、最後に既存の水道管に新しい配管を接続していきます。
【台所蛇口の交換工事 ~蛇口の取り付け作業~】
無事に水道管の引き直しが終わったら、いよいよ蛇口本体を取り付けていきます。
元々付いていた蛇口は吐水口が上から出ているタイプだったので、今回取り付ける蛇口も吐水口が高い位置にくるタイプを準備いたしました。
新しい蛇口を箱から取り出したら、《止水栓付き取付脚》を水道管に接続するための加工をしていきます。
防食シール剤を接続部に塗布し、シールテープを巻き付けていきます。
お湯側とお水側の《止水栓付き取付脚》が壁から同じ距離に取り付けられるように、確認作業を行いながら接続していきます。
しっかりと《止水栓付き取付脚》の接続が出来たら蛇口本体を組み付けていきます。
蛇口本体が組み付け終わったら、最後にスパウト(吐水口部分)を蛇口本体に接続します。
すべて取り付け終わったら、通水を行って取り付けた蛇口や引き直した水道管の水漏れ確認を行います。
入念に確認作業を行い『水漏れはしていないか?』・『蛇口のグラつきはないか?』・『水道管の固定はしっかりできているか?』などを調査していきます。
隅々まで点検して不具合がなければ、今回の台所蛇口の交換工事はすべて完了となります。
今回の作業に要した時間は、おおよそ4時間でした。
【最後に・・・】
今までは右側の台所シンクでしか蛇口が使用できませんでしたが、今後は左側でも蛇口を使用できるようになった事で、お客様にも大変喜んでいただけました♪
私たち九州水道修理サービスでは、 ” ただ作業をする ” のではなくお客様の気持ちにしっかりと寄り添い、プロの目線からお客様の気持ちを汲み取ったアドバイスをさせてもらっております。
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